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弁護士の相談ポータルサイトはどんなものがある?おすすめポータルサイト4選

2018/09/02
 
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猫管理人
初めて法律相談をするときの不安を解消するために、法律相談の注意点や弁護士業界について分かり易く解説します!

弁護士の相談ポータルサイトはどんなものがある?おすすめポータルサイト4選

 

離婚や相続、取引上のトラブル、土地の境界争いやお金の貸し借りなど、どうしても当事者同士で解決が難しい問題が存在します。自分で解決が難しく専門家である弁護士に相談したいと思っても、「料金が高いのではないか」「専門家へお願いするほどでもないのかも」といった心理がハードルになって法律事務所に行くのを躊躇してしまうかもしれません。

そんなときは「法律事務所を訪れる」よりもぐっと心理的なハードルの低い「法律系ポータルサイトで質問してみる」方法がおすすめできます。今回は弁護士の相談ポータルサイトを3つ取り上げます。

 

1.     弁護士の相談ポータルサイトとは

 

弁護士の相談ポータルサイトとは、数多くの弁護士事務所が掲載されており、自分が抱えるトラブルについて複数の弁護士事務所を検索して比較検討ができるサイトです。「食べログ」や「ぐるなび」の弁護士版といったイメージです。

弁護士の相談ポータルサイトでは、案件分野や地域ごとに弁護士を調べられたり、法律相談無料や法テラス利用可であるといった条件で検索ができたりします。弁護士の相談ポータルサイトはどのような弁護士を選びたいのか?(近くの弁護士が良い、離婚に強い弁護士が良い)といったニーズに合わせて複数の弁護士を検索できる点が便利です。

OLちゃん
「食べログ」のように弁護士を探せるんですね。たしかに、美味しい店を探すときは「食べログ」は必ずみますもんね!口コミもあるから参考になります。
猫管理人
便利だよね。ただ、弁護士のポータルサイトは口コミ投稿機能はないけどね
OLちゃん
そうなんですね
猫管理人
飲食店と違って、弁護士と依頼者は信頼関係に基づくから相性もあるし、美味しいお店を発見するのと違ってトラブルに巻き込まれて弁護士に依頼したこを自慢したい人も居ないだろうしね
OLちゃん
なるほど

 

2.     弁護士ドットコム

 

弁護士の相談ポータルサイトのうちもっとも有名で老舗なのは「弁護士ドットコム」です。弁護士ドットコムは、元々は弁護士法人法律事務所オーセンスの元榮太一郎氏が始めたサービスで、上場するまで成長したサービスです。余談ですが元榮太一郎氏は、現在は参議院議員になっておられ、法律事務所の代表、上場企業の社長、そして参議院議員と幅広く活躍されています。

弁護士ドットコムは、誰でも見られる法律相談Q&Aのような無料の窓口もありますが、メインコンテンツは会員登録すればできるようになる法律相談システム「みんなの法律相談」です。自分の困っていることや状況や解決の意向等を書き込めば、複数の弁護士が回答してくれます。1つの問題に対して弁護士毎に対応方針が異なることもあるため、弁護士の回答を見比べて自分が最も納得できるものを「ベストアンサー」に選ぶこともできます。

また、当然ながら弁護士を検索する機能もあります。現在は約1万2000人もの弁護士が登録しており、日本最大級の弁護士相談ポータルサイトです。但し、弁護士ドットコムは有名になりすぎて、とりあえず登録だけしている弁護士もいるので注意が必要です。

弁護士ドットコムが強いと言われているのは、離婚・男女トラブルの分野です。弁護士ドットコムで離婚・男女問題に強い弁護士を検索すると全国で約6000人もの弁護士が登録しています。

弁護士ドットコムは登録している弁護士数も多く、比較的幅広い分野に対応している点も大手の安心感があり、迷ったら弁護士ドットコムという選択肢は手堅いところだと言えます。

OLちゃん
弁護士ドットコムは聞いたことがありますね!
猫管理人
上場企業だし、一番メジャーな弁護士の相談ポータルサイトだね

 

3.     ココナラ法律相談

 

新興のポータルサイトとして勢いがあるのは「ココナラ法律相談」です。クラウドソーシングとして会員数数十万人を誇るココナラが始めた法律系相談ポータルサイトです。

ココナラ法律相談も、法律相談機能や弁護士検索機能を有しています。法律相談機能については、非公開で無料で相談できることが1つのポイントです(注:2018年1月9日以降は法律相談が公開されるようになりました。)。

また、弁護士検索機能については、弁護士ドットコムと比べて弁護士の人柄に焦点を当てて弁護士を探すことができます。エリアや案件分野から弁護士を検索できるのですが、各弁護士のページにインタビューが記載されています。弁護士を検索するときに、「インタビューあり」にチェックをすれば、インタビューが掲載された弁護士を検索できます。インタビューでは、各弁護士の子どもの頃、仕事のやりがいやプライベート等の普段は知れない弁護士の人柄を垣間見ることができます。

 

4.     Legalus

 

老舗の弁護士相談ポータルサイトとして「Legalus」も挙げられます。Legalusは、法律事務所向けにスタッフ派遣等の事業を営む株式会社リーガルフロンティア21が運営する法律相談ポータルサイトです。

Legalusの特徴としては、弁護士が登録を希望しなくても、自動的に弁護士のデータが登録されることです。弁護士は、日弁連の弁護士検索サイトに情報が登録されているのですが、このような公開情報に基づいて独自の弁護士データベースを作成しているものと思われます。弁護士事務所や弁護士の名前で検索するとLegalusのサイトが出てくることがありますが、Legalusが自動的に登録している可能性もあり、必ずしも法律相談を広く受け付けているわけではないことに注意が必要です。

Legalusの弁護士検索機能は、専ら都道府県×案件分野で検索ができるようになっています。特徴としては、案件分野の中でもさらに細分化された内容での検索が容易な点でしょう。例えば、単なる「交通事故」という案件分野だけでなく、「交通事故」の中の「物損事故」というジャンルまで選べるということです。

なお、株式会社リーガルフロンティア21は元々弁護士業界向けの人材派遣や転職支援を行っています。関連サイトには法律事務職などの就職サポートサイトもあるため、弁護士に助けられて弁護士業界に興味を持ったという方にとって役に立つコンテンツが満載です。

 

5.     ●●弁護士ナビ

 

以上の弁護士相談ポータルサイトは、様々な分野の弁護士が登録されている総合型のポータルサイトです。これに対して、案件分野毎に力を入れている弁護士が登録されている案件特化型ポータルサイトが、株式会社アシロが運営する「●●弁護士ナビ」シリーズです。離婚弁護士ナビ、相続弁護士ナビ、交通事故弁護士ナビ、刑事事件弁護士ナビ、労働問題弁護士ナビ、債権回収弁護士ナビ、債務整理ナビ、IT弁護士ナビの8つの案件特化したポータルサイトがあります。

自分が抱えている案件分野のジャンルが明確であり、その案件に強い弁護士を探したいのであれば「●●弁護士ナビ」シリーズは有効だと言えるでしょう。綜合型のポータルサイトと異なり、登録弁護士数が少ないため細かな条件に従って弁護士を検索することはできませんが、案件分野から弁護士を検索する場合にはおススメです。

ポータルサイトは、弁護士が広告費を支払って掲載されていますが、総合型のポータルサイトに比べて案件特化型ポータルサイトの掲載費用は高額な傾向にあります。従って、高額な掲載費を支払ってでも、その分野の案件を数多く受任したい弁護士が登録していると言えるでしょう。

OLちゃん
弁護士さんはお金を払って広告を掲載して貰ってるんですね。
猫管理人
弁護士ドットコム等の総合型のポータルサイトだと月額3万円前後、案件特化型ポータルサイトだと月額10万円前後が相場だね。
OLちゃん
月額10万円…そんなに違うものなんですね
猫管理人
だからこそ、案件特化型ポータルサイトに掲載されている弁護士は本気なんだよ

 

6.     まとめ

 

司法制度改革で弁護士の数もかなり増えており、とくに都市部では「余っている」とまで言われているため弁護士相談ポータルサイトで気軽に弁護士を利用できるようになりました。利用者側にとってはありがたいですが、すべてのポータルサイトに関しての注意点として「最終的には依頼先は自分の責任で決める」ということは忘れないようにしましょう。

弁護士相談ポータルサイトは様々なものがありますが、ポータルサイト毎に特徴が微妙に異なります。また、掲載されている弁護士によって、着手金や事務手数料、成功報酬の料率は様々です。上手く弁護士相談ポータルサイトを利用して、信頼できる弁護士事務所を見つけましょう。

 

 

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