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無料法律相談のメリットと活用法。有料法律相談との違いを踏まえて徹底解説

2020/01/15
 
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猫管理人
初めて法律相談をするときの不安を解消するために、法律相談の注意点や弁護士業界について分かり易く解説します!

無料法律相談のメリットと活用法。有料法律相談との違いを踏まえて徹底解説

 

1. 法律問題を弁護士に相談するメリット

 

離婚、不倫や相続と言った身近な法律トラブルにまきこまれたとき、弁護士に相談した場合どのようなメリットがあるでしょうか。もちろん交渉や手続きを自分でも行うことは可能です。しかし、法律知識が少ないと相場に比べて損をしまったり、円滑・穏便に解決できたはずが紛争が大きくこじれることがあります。

また、相手方に弁護士がついている場合は、高圧的に圧力をかけてきたり、示談がいつ終わるか分からない不安で精神的にもストレスになってしまいます。そういった負担を減らすために弁護士にご相談することをおすすめします。

弁護士に相談すれば、事件の見通しが分かって弁護士に依頼するべきかが分かります。弁護士に依頼すれば、相手方とのやり取りは全て弁護士が行うので、依頼者の精神的負担が軽減されます。また、弁護士が事実関係調査や法令分析を行って有利な主張立証を行うことにより、弁護士費用を上回る金銭的なメリットを得ることも期待できます。

 

2. 無料法律相談と有料法律相談に違いはあるの?

 

無料法律相談を実施する法律事務所も増えてきました。そこで気になるのが無料法律相談と有料法律相談に違いがあるのかや、なぜ弁護士は無料法律相談を行うのかです。

 

(1)   内容は大差がない

本来、無料法律相談と有料法律相談の内容に大きな違いはあまりありません。無料相談では主に、相談者が抱える問題を弁護士が解決できるかどうか、勝てる見込みがあるかどうか、弁護士費用はどれくらいか見積もりなどをお話しします。

無料法律相談・有料法律相談のいずれであっても、弁護士に依頼をすればどのような事件の見通しになるかを教えて貰えることができます。

 

(2)   無料法律相談と有料法律相談は目的が違う

他方で、弁護士にとって法律相談を行う目的は無料か有料かで大きく異なります。無料法律相談を弁護士が行う目的は、無料法律相談で弁護士が提供する解決策を知って貰って依頼を得ることです。逆に言うと、依頼されないのであれば弁護士にとって無料法律相談を行うメリットはありません。

例えば、離婚問題について自分たちで話し合って解決しようと考えている場合は無料法律相談は役に立たないでしょう。また、簡単な契約書チェックで法律相談だけで解決できる場合でも無料法律相談だけで有意義な回答を得ることは難しいかもしれません。そもそも、診察を求められれば受ける義務(応召義務)がある医者と異なり、弁護士は法律相談や依頼を受ける義務がありません。端的に弁護士が無料法律相談を受けるメリットを感じなければ断られてしまうでしょう。

これに対し、有料法律相談では、無料では対応できない書面のチェックや法的なアドバイスを行い、法律問題をある程度解決することができます。有料法律相談はそれ自体が弁護士の有償業務であり、弁護士としても付加価値のあるアドバイスをしようと考えるでしょう。無料法律相談は法律相談だけで終わっては意味がないので、弁護士はある意味で出し惜しみすることになります。アドバイスを出し惜しみしたくない、相談だけで満足して欲しいという考え方からあえて有料法律相談だけを行っている士業事務所もあります。

 

あなたとしても、弁護士に依頼したいので複数の法律事務所をお試ししたいのであれば無料法律相談、法律相談だけで問題解決したいのであれば有料法律相談と目的を分けて法律相談を使い分けることが賢明でしょう。

 

3. 無料法律相談のメリット

 

 (1) 費用を削減できる

無料法律相談を利用することで法律相談料を削減することができます。もちろん弁護士はボランティア活動ではないので、相談分野や法律相談時間の制限などある程度条件はありますが、上手く活用すれば限られた時間内でもよい相談ができ、今後の解決策などを得られることは間違いないでしょう。

 

 (2) 専門家の適切なアドバイスが受けられる

法律相談をすることによって弁護士から適切なアドバイスを受けることができます。とくにあなたが抱える案件は弁護士に依頼する価値があるのか、弁護士に依頼すればどのような解決になるのか、弁護士費用はどれぐらいかかるかを知ることができます。

あなたとしても、弁護士に依頼するべきか迷っている場合は、どのようにすれば良いかを明確に教えてくれるので、インターネットや本など自分で調べるより、無料相談を利用した方が時間も短縮でき確実です。

 

(3)弁護士のサービスを比較検討できる

あなたの案件について弁護士が役立てる内容であれば、弁護士としても全力で相談対応を行って貰えるでしょう。無料だからこそ複数の弁護士事務所に相談を行って、弁護士のサービスを比較検討できます。

無料法律相談はデパートの試食品のようなものです。弁護士が提供するレシピ・メニューは様々ですので、無料法律相談で各弁護士が提供するレシピ・メニューを確認すれば、あなたに一番合う弁護士に依頼することができます。

 

4. 無料法律相談を上手に活用するポイント

 

無料法律相談には大体30分から1時間ほどと時間が決まっています。聞きたいことはあらかじめ準備しておくと良いでしょう。

4.-(1) 聞きたいことは事前に準備しておく

法律相談の時間は30分から1時間が目安となります。相談者としては全ての事情を知って欲しいという想いから、あれもこれも話す方もおられます。しかし、あなたが話ししすぎて、弁護士が重要な点をヒアリングできない、又は十分なアドバイスができないのであれば法律相談が無意味になってしまいます。

事前にどのような問題で悩んでいるのか、事実関係の概要はどんなものか、弁護士に何を相談したいのか、とくに聞いておきたいこと何かはメモして準備をしておくと良いでしょう。

 

4.-(2) 証拠書類などは持参する

弁護士は相談者の話の内容だけではなく、証拠書類などの情報をみて法的助言をします。なぜなら、あなたが体験した内容であっても、記憶違いがあったり、又は話す内容が正確ではなかったりするからです。

裁判所や弁護士が最も重視するのは書面に残った事実関係です。ある意味では、あなたが話した内容が事実でも、書面に残っていなければ無意味となることすらあります。

したがって、より正確なアドバイスを求めたい場合は相手方とのやり取り(メール・LINE)や契約書・パンフレットなどを持参しましょう。

なお、どういった証拠書類を持参するべきかですが、基本的には「全て」の書類を持っていくのが良いでしょう。あなたにとって意味がないと思われる書面でも、弁護士からすれば有力な証拠になることもあります。自分で軽率に判断するのではなく、相談したい内容に関係する証拠書類は幅広く持参するようにしましょう。

 

4.-(3) 不利なことも話す

たとえあなたに不利な事情があっても隠さずに弁護士にお話ししましょう。弁護士はあなたの100%味方になって今後対応していきます。弁護士には守秘義務があるため、法律相談であなたに不利な内容を話したとしても、弁護士から漏れたり不利益を被ることはありません。

他方で、不利な事情を隠してしまうと弁護士も正確に見通しを伝えることができません。最悪なのは弁護士に依頼して交渉・裁判を行っている中であなたが隠した不利な事情を相手方から指摘されることです。こうなると弁護士との信頼関係が崩れてしまいます。

基本的に弁護士に依頼するときは、あなたの話した事情に基づく見込を踏まえて弁護士が受任します。あなたが不利な事情を隠して弁護士が受任した場合、後からそのことが分かれば弁護士に辞任されて弁護士費用が無駄になっても文句は言えません。

あなたが不利な事情と思っていても弁護士に相談すれば大した問題でなかったり、弁護士が他の方法でトラブルを解決するかもしれません。不利な事情こそ包み隠さず、あなたの味方である弁護士に相談するようにしましょう。

 

5. 評判の良い無料法律相談の見つけ方

 

5.-(1)解決事例の豊富さ

弁護士を選ぶ決め手は相談実績・解決実績です。数多くの法律相談を受けている弁護士であれば、あなたの相談内容に的確に回答してくれるはずです。

最近は解決事例をホームページ等に記載している弁護士事務所も増えてきたので、各弁護士事務所の解決事例を見てみましょう。あなたの抱える問題に近い事例であったり、多くの解決事例を載せている場合、その分野において専門性が高いと推測されます。専門性が高い法律事務所に相談した方が、より具体的に解決策を提案してくれるでしょう。

 

5.-(2)実際に相談した人の口コミ

実際に無料法律相談を利用した人の口コミを調べてみましょう。事務所の雰囲気や弁護士の対応などが書かれていると思います。口コミが全ての評価になるというわけではありませんが、一つの判断要素になるでしょう。

もっとも、弁護士事務所の口コミを評価する上でポイントになるのは、現実の依頼者からの口コミであるか否かです。飲食店やクリニックは、基本的にお客様が来るのを断らないので、基本的に口コミは現実の利用者だけです。

しかし、弁護士事務所は、クレーマーに近い無茶な内容の法律相談を行おうとして、数多くの弁護士から断れる厄介な相談者もいます。クレーマー気質の厄介な相談者は、法律相談を弁護士事務所に断られたことを逆恨みして悪い口コミを書くことがあります。弁護士事務所を利用していないのに悪い口コミを書く時点で問題ある相談者なことは明らかですが、この点は口コミを見るときに注意して確認した方が良いでしょう。

 

6. まとめ

 

今回は無料法律相談と有料法律相談の違い、法律相談を行うときに準備するべき内容や、無料法律相談の探し方を解説しました。この記事を読んで有意義な法律相談をしていただければと思います。

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